広島のクリス・ジョンソン投手（３３）が、３１日の第２戦に先発する。３０日はマツダスタジアムで練習し、最後の調整を終えた。報道陣の質問には答えることなく、緊張感を漂わせながらグラウンドを後にした。

　昨季は２年連続で開幕投手を任されながら６勝３敗。へんとう炎に端を発した体調不良などから、３度も出場選手登録を抹消された。ローテも守れず、勝ち星を積み重ねられなかった。自身のシーズン初登板で好スタートを切ることができれば、チームにも勢いを付けられる。大事な一戦へ、静かに闘志を燃やした。

　調整は順調に進んできた。オープン戦最終登板となった２４日・ソフトバンク戦は６回を３安打１失点。試合後には「理想通りに投げられた」と春季キャンプから微調整してきたフォームに一定の手応えを口にしていた。

　この日はキャッチボールやダッシュなど、軽めに体を動かした。先発陣の中心としてジョンソンにかかる期待は大きい。左のエース復活へ－。満を持して本拠地のマウンドに立ち、チームに開幕連勝をもたらす。