「オープン戦、広島５－１１楽天」（２４日、コザしんきんスタジアム）

　広島・メヒアがオープン戦初戦で本塁打を含む２安打３打点の大暴れ。１軍生き残りへ存在感を高め、「スタメンは久しぶりだったので、良かったです」と笑った。

　まずは二回だ。無死満塁の先制機で打席に立つと、「ショートが後ろに下がっていた。ゲッツーでもいい」と自分に言い聞かせた。高めの球をコンパクトに振り抜き、中前へ。チームにオープン戦の初得点をもたらした。

　自らを「アベレージヒッター」と表現するがパワーも持ち味だ。七回先頭では３ボール１ストライクから１３４キロをたたいた。オープン戦のチーム１号を左中間席へ突き刺し、「ライナーを意識していた。ホームランを狙うと力んでミスショットしてしまうからね」と納得顔だ。

　１軍の外国人枠を争うバティスタはケガで別メニュー中。出場機会が増えるメヒアにとってはチャンスだが「それは関係ない。自分はアピールするだけ」と言い切る。「チャンスをつかみたい。もっと打ちたい」とどん欲に結果を求めている。

　昨夜はジャクソンらとバーベキューを楽しんだ。肉を頬張ると、猛練習の疲れも吹き飛んだ。キャンプは残り３日。開幕１軍を目指して若手選手と一緒に汗にまみれる。