安仁屋氏 来春キャンプも臨時投手コーチ 若鯉底上げじゃ!
広島は22日、OB会長の安仁屋宗八氏(73)=デイリースポーツ評論家=が来年の春季キャンプで3年連続となる臨時投手コーチを務めると発表した。安仁屋氏がこの日、球団事務所を訪れ、正式に要請を受諾した。日程は2月5日に宮崎・日南市に入り、沖縄市で2次キャンプを張る24日まで。若鯉の成長を手助けし、投手陣底上げの一翼を担う。
カープの力になれるのなら、断る理由はない。スーツ姿で球団事務所から出てきた安仁屋氏は「手助けができたらうれしい」と表情を引き締めた。3年連続となる春季キャンプでの臨時投手コーチ要請。快く引き受けた。
リーグ3連覇と34年ぶりの日本一を目標に掲げる来季。投手陣の再整備がテーマだ。先発陣もさることながら「監督も中継ぎの登板数が多くて心配していた」と話す。今季は中崎、今村、一岡、中田、ジャクソンの5投手が50試合以上に投げた。有事を想定し、1人でも多くの戦力を確保したい狙いがある。
期待を寄せたのが5年目の辻だ。巨人とのファーム日本選手権で1回無安打無失点だった投球をテレビで見た。今季は1軍登板こそなかったものの、2軍からは推薦があった右腕だ。育成選手から成長して来ただけに「いい真っすぐを投げていた。はい上がってきたんだから楽しみ」と声を弾ませた。ほかには横手投げに転向したオスカルと飯田の両左腕を注目選手に挙げた。
この2年間、16年は野村が最多勝と最高勝率の2冠に輝き、今季は気に掛けていた薮田が15勝3敗で最高勝率のタイトルを獲得した。「飲みにも行きながら、笑顔でコミュニケーションを図っていきたい」と安仁屋氏。強固な投手陣をつくるため、再びユニホームに袖を通す。


