中崎 ビックリ最速初投げ「1年間100パーセントでいきたい」

 シーズン後、初めてキャッチボールを行った中崎
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 広島の中崎翔太投手(25)が28日、最速調整を進めて来季は自らも開幕ダッシュを決めると誓った。この日はマツダスタジアムで自主トレを行い、シーズン後、初めてのキャッチボールを行った。今季を含め、1軍に定着して以降の3年間は春先に満足のいく結果を残せなかったと自覚。開幕からフルパワーで登板するため、肘や肩を完全休養させないオフを過ごす。

 緑の芝生が美しいマツダスタジアムで、中崎が丁寧に右腕を振った。シーズン終了後、初めてとなるキャッチボールだ。塹江を相手に約20分間、最長40メートルの距離を投げ込んだ。11月中に球を握るのは、ここ数年にはなかったこと。練習後、汗をぬぐいながらその意図を説明した。

 「オフには投げない方が良い。肩、肘を休められますから。でも一昨年、去年とそういうふうにやってきて、春先にやられた。今年はケガもした。時間があるときに投げて、(開幕から)1年間、100%でいきたい。きょうが投げ始めです」

 15年は69試合に登板。16年も61試合を託された。登板数が多かったため、シーズン後の年内は疲労回復を最優先に、球を握らず肩や肘を完全休養に充て、キャッチボールは年明けの1月からだった。だが16年3、4月の成績は12試合に登板し防御率2・25。今季は腰痛を発症して一時、出場選手登録を抹消され5試合で防御率3・18だった。

 尻上がりに調子を上げ、通算では2年連続で防御率1点台を残した。それでも来季、目指すのは防御率0点台。「4月の成績が良ければ(2年連続で0点台は)いっていたと思う」。スロースターター返上のために今オフは調整方法を変更。「投げる感覚を忘れないようにしていく」と定期的に球を握る。

 キャッチボールと並行して、土台となる体作りに力を入れる。テーマは筋肉量を増やすこと。具体例は明かさなかったものの、筋力トレの強度や新たなメニューを加えているという。「筋量が少ないから(今季は)スピードも落ちた」と分析。チームは12月1日から1週間、ハワイへ優勝旅行に向かうが、球団の厚意に感謝しながらも、今年は参加せず広島に残ってトレーニングを続ける構えだ。

 強力な守護神の存在が勝敗を左右する時代。中崎に対するチームからの信頼感は厚い。「早めに仕上げていきたい」と力を込めた右腕。万全の状態を整えて、開幕ダッシュへと導く投球をしてみせる。

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