松山が一塁バトル参戦!「規定打席クリア」へ燃える32歳 早出特守40分

 「広島秋季キャンプ」(7日、日南)

 広島の秋季キャンプが7日、宮崎県日南市の天福球場で始まった。松山竜平外野手(32)は、バティスタと共に早出で一塁の守備練習を行った。新井、エルドレッド、バティスタに加え、松山も一塁のレギュラー争いに参戦した格好。アンパンマンがプレーヤーとしての幅を広げるため、白球を追いかける。

 「頭を下げるな!」

 「今の膝の角度はいいぞ!」

 高ヘッドコーチがノックする打球を、松山は丁寧に捕球した。今秋から一塁の守備練習を本格化させた。自らの可能性を広げる新たな挑戦に、心は燃え上がっている。

 「試合に出るためにも、しっかりとやらないといけない。とにかく練習をして、松山だったら任せても大丈夫だと思ってもらえることが大事」。最高気温23度。今秋、参加メンバーで最年長の32歳は、額の汗をぬぐいながら力を込めた。

 午前9時半からバティスタとともにノックを受けた。最初はファーストミットをつけず正面のゴロを捕球。腰を落とし、人さし指の付け根で捕るイメージで基本姿勢を反復練習した。その後は左右のゴロや併殺を想定して二塁への送球練習などを実施した。約40分の特守。21日までの秋季キャンプでは毎日、行われる予定だ。

 緒方監督は「一塁の守備はレベルに達していないから守らせることができない。いかにこのキャンプで技術を身につけられるかどうか」と力を込める。その打力はチーム屈指。一塁を任せられるまでに守備力を向上させ、複数ポジションをこなせるようになれば、打線に厚みを持たすことができる。チームにとっても大きなメリットだ。

 「規定打席をクリアしたいし、やっぱり全試合に出たい」。松山は来季の目標をはっきりと口にした。123試合に出場した13年は389打席。規定打席の447には到達しなかった。過去10年で一度もクリアしたことがないだけに、来季こそ成し遂げたい数字だ。

 外野と並行して行う一塁の練習。一塁で常時スタメン出場するためのライバルは多い。新井やエルドレッド、同じく今秋から一塁に取り組むバティスタだ。来年の春季キャンプで本格化するポジション争いを勝ち抜くために準備を進める。

 「どんどん若い選手が出てくるし、いつまでも外野だけでは出られない」。シーズン終盤には4番を任され、リーグ連覇の一翼を担った。定位置をつかむために鍛錬の秋が始まった。

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