誠也24号3ラン 鯉キラー八木撃ち「自分のスイング」

 「中日6-5広島」(10日、ナゴヤドーム)

 クロスファイヤーを鋭く振り抜いた。1点リードの二回2死一、三塁。痛烈なライナーは赤く染まる左翼席へ一直線。広島・鈴木誠也外野手(22)はその行方を見届けてから、ゆっくり走りだした。

 「打ったのはストレート。積極的にいけました。自分のスイングで捉えることができました」

 今季24号3ランは6日・DeNA戦(横浜)以来の一発。85打点はリーグトップを独走だ。試合中、広報を通じたコメントには確かな手応えがにじんだが…。その後の3打席はまさかの沈黙。二回までに5点を奪った打線も、三回以降は中日リリーフ陣に封じられた。

 鈴木も九回1死一、二塁の好機で守護神・田島の外角スライダーを振らされて空振り三振。その裏に、サヨナラ負けの悲劇が待っていた。試合後は全身に悔しさをにじませて「どうでもいいです」と繰り返した。

 4番打者として打線の中心を担うからこそ、チームの敗戦が何より悔しい。22歳だがチームを背負っている。最後は気持ちを切り替えて前を向いた。「まだ試合数はありますし、今日みたいに失敗しないように、しっかり反省してやっていきたいです」。横浜-名古屋と続いた遠征から広島に戻る。大好きな本拠地で悔しさを晴らす。

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