丸 同点100号&V弾101号 2戦連続完封負けの雪辱果たした

 「広島6-5巨人」(6日、マツダスタジアム)

 広島・丸佳浩外野手(28)が三回に通算100号本塁打となる同点の15号ソロを放つと、再度同点で迎えた七回に決勝の16号ソロ。今季2度目の1試合2本塁打で同一カード3連敗を阻止した。自己最多を上回るシーズン29本塁打ペース。頼りになる背番号9だ。5面にもカープ記事

 大歓声が注がれる中、丸は表情一つ変えずに悠然と走った。ベンチで緒方監督が両手を何度も叩いて称賛する姿が一発の意味を物語っていた。決勝弾。鯉の3番打者が一振りで連敗を止めた。

 「しっかりと力負けしないように広角に打とうと思っていた。正直、入るとは思っていなかったんですけど、なんとか越えてくれと思って走った。入ってくれてほっとしています」

 先頭で打席を迎えた同点の七回。カウント2-1からの4球目。西村の外角シュートを逆らわずにはじき返した。打球は低い弾道で左翼席を突き刺した。同一カード3連敗を阻止する16号ソロだ。

 自らの記念日を勝利で祝福した。1点ビハインドの三回には、畠からバックスクリーン左へ同点の15号ソロ。史上284人目の通算100本塁打。相手に傾きかけていた試合の流れを呼び戻した。

 2011年4月19日の横浜戦(横浜)でプロ初本塁打をマークししてから、10年目で刻んだ節目のアーチ。「まさかそんなに打てると思っていなかったんで非常にうれしいですけど、通過点と思っていきたい。(記念球は)とりあえず家に持って帰ります」。丸は満足感を見せることなく前を見据えた。

 不動の3番として打線の軸を担う。打率・402、6本塁打、22打点と好調を誇った6月から、7月に入っても上昇モードをキープ。「ポイントがよくなったのもある。コースなりにも打てている。合わせるというよりも、自分のポイントで強く打つことができている」と手応えは十分だ。

 勝負どころですさまじい集中力を発揮する若鯉に緒方監督は「2本ともすごいところで打ってくれた。逆方向にホームランが打てる。本当に頼もしい3番。30本打つ技術はある」と高い信頼を寄せる。

 7日からは神宮でヤクルトとの3連戦。「また明日から敵地で戦っていくので今日のように諦めず、しっかり戦っていきたいと思います」。勢いに乗るチームリーダーが、リーグ連覇、日本一を力強くけん引する。

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