ヘーゲンズ、パーフェク投 抜群の制球力!4回わずか36球
「オープン戦、広島1-2ヤクルト」(11日、福山市民球場)
圧巻の投球を見せつけた。2番手で六回からマウンドに上がった広島のブレイディン・ヘーゲンズ投手(27)が、4回をパーフェクトに抑える快投劇。安定感抜群の投球で、開幕へ万全な状態をアピールした。
テンポよく投げ込み、ヤクルト打線を切り捨てた。動く速球にカーブを織り交ぜ、凡打の山を築く。2ボールにしたのは2人だけと、抜群の制球力で球数は36球。「積極的に打者に向かって投げていくことができた。ストライク先行で変化球も交えながら、自分の思っていたところへ投げ込むことができた。球数が少なくてよかった」。手応え十分の投球内容に、その表情は自信に満ちていた。
首脳陣も満足だ。緒方監督が「ストライク先行で投げられていた。ボールを動かして打たせる持ち味を出せていた」と目を細めれば、畝投手コーチも「1、2球でストライクが取れていた。安定感があった」と信頼を深めた。
ただ外国人枠の問題で起用法は流動的だ。現在開幕ローテ6人は決まっておらず、「頭数をそろえないといけない」と指揮官。ヘーゲンズも当然その候補だが、野手のペーニャが好調なだけに頭を悩ませるところだ。
「(先発、中継ぎ)どっちでもいけるようにしたい。いい準備をして開幕を迎えたい」と右腕。今季もフル回転でチームを支える存在になる。