野村3・31開幕虎狩りで区切り50勝!糸井斬りで鯉に勢いつける

 広島・野村祐輔投手(27)が10日、開幕投手を目指す来季、シーズン初登板初勝利での通算50勝達成を誓った。開幕戦(3月31日・マツダ)の相手は阪神。糸井が加入するなど戦力アップは間違いないが、虎狩りで好スタートを切り自身だけでなくチームを勢いづける。この日は、広島市内にあるショッピングセンターでのトークショーに参加。ファンとの交流を楽しんだ。

 見据えるのは開幕戦での勝利だ。今季16勝を挙げ、最多勝と最高勝率に輝いた野村。来季もチームの勝ち頭として期待されている。「チームの先頭に立てるような投手になっていかないといけない」と次代のエースは強い覚悟を口にした。

 5年間で積み上げてきた白星は49。ひと区切りの数字にあと一歩と迫っている。「(来季)初めて投げた試合で達成できたらいいと思う。自分に勝ちが付くということはチームが勝ったということなので。勢いもつくし(達成が)早ければ早いほうがいい」と“初登板初勝利”を目指す。

 来季の開幕投手について「2月1日に発表しない。チーム内の競争で勝ち取り、スタートに入ってくれれば」と話す緒方監督。野村は「チャンスがあるので、目指すべき場所。大事な場所なので、そこも任せてもらえるように頑張りたい」と、大役争いへ向けて強い意欲を示した。

 2017年の開幕戦は3月31日・阪神戦(マツダ)だ。オリックスから糸井が阪神にFA移籍するなど戦力アップは間違いない。野村は阪神戦に通算9試合登板し、3勝6敗。「その年々で変わってくるので、自分は自分の投球をするだけ」。過去の成績にとらわれず、前を向いた。

 「すごい打者で、走攻守そろっている選手。個人で戦うわけではないので、チームで勝てることが一番」。糸井との通算対戦成績は14打数3安打3三振と抑え込んでいるが、警戒心は緩めない。

 この日は、石原と広島市内のショッピングセンターで行われたトークショーに参加。ユニホーム姿で会場に現れると155人のファンから大歓声が湧き起こった。来季の目標を問われ「まずはイニング数を増やしたい。完投数も増やせるように頑張ります」と宣言した。

 イベント終了後は、マツダスタジアムを訪れ、ウエートトレなどで汗を流した。来季はチームの軸としての活躍が求められる。「来年も1年間戦い続けられるようにしたい」。真のエースとして、着実に歩を進めている。

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