広島1位の慶大・加藤2代目“男気”襲名じゃ!最速153キロ右腕の目標は黒田

 「プロ野球ドラフト会議」(20日、グランドプリンスホテル新高輪)

 広島はドラフト1位で慶大・加藤拓也投手(21)を指名。最速153キロ右腕は、今季限りでの現役引退を表明した黒田博樹投手(41)のような、球界を代表する投手になることを目標に掲げた。

 12球団最後の1位指名。テレビ越しに名前を呼ばれた。同時にカメラのシャッター音が響き、フラッシュが光る。少し圧倒されたような、ぼう然とした姿があった。「うれしいの一言しか言えない」。加藤の第一声だった。

 目指すは“2代目男気”だ。大久保監督から「気迫を前面に出す、泥くさく、昭和のにおいを感じさせるピッチャー。黒田選手の位置に近づけるプレーヤーになってほしい。ファンやチームメートに愛される選手に」とエールを送られた。

 黒田が今季限りでの現役引退を表明。入れ替わりでドラフト1位指名を受けた。不思議な運命を感じざるを得ない。加藤は黒田のイメージをこう語った。

 「すごい気迫、闘争心だと思う。非常にチームを愛し、チームのために投げることが自分の仕事だと強く感じさせるところが印象として大きいですね」

 そして、強い意志を言葉にした。黒田のような投手になりたいかと問われ、迷いなく答えた。

 「プロに入るに当たって、上を目指していかないといけない。トップクラスの選手に追いつけ、追い越せというところが、目指すところだと思います」

 既製品の学生服はピチピチだった。ガッチリした体格から、パワーのある球を投げ込む。大学1年春に150キロを投げて脚光を浴びたが、そこで満足しなかった。同年秋、原点ともなる独特の左膝を高く上げるフォームを身に付けた。

 「もう少しスピードを出したかったし、真っすぐの質を上げたかった。全部の力を使って、投げた方がいいと思いました。そこを目指した結果です」。MAX153キロ。東京六大学リーグではここまで現役最多の24勝。夢だったプロへの道は開けた。

 「小さいころの夢といっても、なかなか遠いものだった。大学に入って実力をつけて、見える世界になった。プロは夢のある世界。やりがいがあると思う」。2代目男気襲名へ全力を尽くす。

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