中崎CSも守護神任せろ!最終テスト合格、決戦間に合った

 「広島紅白戦、白組0-3紅組」(9日、マツダスタジアム)

 守護神が本番に間に合った。腰痛で離脱した広島の中崎翔太投手(24)が9日、マツダスタジアムで行われた紅白戦に登板。1回を投げ、無安打無失点に抑えた。CSファイナルSでの登板が危ぶまれていたが、緒方孝市監督(47)ら首脳陣が見守る中、力強い投球で万全な状態をアピール。12日から始まる決戦にゴーサインが出た。

 守護神が“最終テスト”をクリアした。腰痛で離脱していた中崎が、決戦前最後となる紅白戦に登板。1回を無安打無失点に抑え、「しっかりとしたいい球を投げていた。問題ないでしょう」と緒方監督から合格をもらった。

 三回にマウンドに立った中崎の相手は田中、菊池、丸。優勝に導いた鯉打線の主力が相手だったが、先頭の田中を遊ゴロに仕留めると、菊池を134キロフォークで空振り三振、最後は丸を投ゴロに抑えた。最速も147キロをマーク。本来の状態に戻ってきていることを証明した。

 「前回よりだいぶよくなっている。持っている球種を全部使いました。1球1球間合いを考えながらしっかり投げられた。これ以上は迷惑を掛けられない」

 腰痛発症後、初の実戦となった6日の練習試合・JR西日本戦(マツダ)に登板したが、1回2安打1失点。球にキレ、スピードがなく、本来の投球とは程遠い内容で、一発クリアとはならなかった。“追試”となった今回の登板。前回の反省点を修正し、この日のマウンドで不安の声を吹き飛ばした。

 チームは中崎の離脱中、回復が遅れた場合に備え、抑えに今村を起用することを検討。今村は9月29日の巨人戦(東京ドーム)で九回に投げ、代役を務めた。今村の代わりに七回には一岡、大瀬良を配置する案など、緊急時に策を巡らせた。

 今村、ジャクソン、中崎の勝利の方程式が優勝に大きく貢献した。CSを突破するためには、本来ならば役割分担を崩したくなかった。それだけに畝投手コーチは「シーズンと同じ形でいけるのはいい。安心感がある」と胸をなで下ろした。

 12日から始まるCSファイナルS。シーズンと同様のスタイルで戦い抜く。「気持ちの面でもそうですし、特に何も変わらない。初戦に合わせて調整してきたので、順調にこられてよかったです。しっかりと結果を出したいと思います」。鯉の守護神はやはり中崎しかいない。

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