エルドレッドが逆転弾 通算100号

7回、来日100号となる2ランを放ち、ナインの祝福に笑顔を見せるエルドレッド(中央)=撮影・出月俊成
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 「巨人-広島」(29日、東京ドーム)

 一度、ほどけた糸を結び直すのは、決して簡単な作業ではない。巨人の勝ち上がりが前提となるが、CSファイナルシリーズに向けた前哨戦。リーグ優勝を決めた10、11日以来の東京ドーム。劣勢の展開となったが、終盤に逆転の広島が意地を見せた。

 1-2の七回。先頭の鈴木が左前打で出塁した。続く打席にはエルドレッド。来季も残留を熱望する助っ人は4球目、内寄り低めの直球を狙った。見逃せばボール球。振り抜いたライナー性の打球は、そのまま左中間スタンドに到達した。今季20号は節目の通算100号本塁打となった。

 「前の打席でやられていたので、コンパクトなスイングを心掛けた。よかったよ」

 序盤は巨人先発・田口の前に、なかな出塁ができなかった。今季8試合の対戦で3勝2敗。数字以上に苦手意識が見える。だが六回、1死一、三塁で菊池が遊撃内野安打。一塁ヘッドスライディングで1点を返すなど、チームを必死に鼓舞した。

 今季、巨人との対戦成績は12勝12敗。敵地最終戦に勝てばセ全球団に勝ち越し、完全優勝が決まる一戦でもあった。残り2週間。新井も「早く決まったことで難しさは正直ある」と言う。32年ぶりの日本一に向け、弾みをつけたいところだ。

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