誠也20&21号!衣笠、前田智に並んだ…高卒4年目の“大台”到達

 「中日4-11広島」(27日、ナゴヤドーム)

 広島・鈴木誠也外野手の放った白球が描いた力強い放物線は、明るい未来を予感させた。将来のカープを背負って立つ存在に、鈴木がなる-。誰もがそう思える1試合2本塁打だ。22歳の若武者が、球団史にその名前を刻んだ。

 2-1の六回に左中間へ20号ソロ。菊池の左前適時打などで10-4とした延長十回にも左翼席に21号ソロをたたき込んだ。「カープの歴史の中に自分の名前を入れてもらえて良かった」。球団の日本選手では09年の栗原(現楽天)以来、7年ぶりのシーズン20号到達。球団の高卒4年目では68年に21本塁打の衣笠祥雄、93年に27本塁打を放った前田智徳に続き3人目だ。

 本拠地での試合後。その日の打撃内容を反省しながら、居残りで打撃練習を行うのが日課だ。「今、すぐに結果が出るわけではない。でも何年かたったときにやっていて良かったと思えればいい」。結果が出ても出なくても満足せず、課題を見つけて振るバット。たゆまぬ努力を継続できる力が、鈴木の強みでもある。

 新井やエルドレッドら長距離砲を抑えて本塁打数はチームトップ。それでも「ホームランにこだわりはない」と言い「1打席を無駄にできる立場ではない」と気を引き締めた。無限に広がる可能性。待ち受けるしびれる戦いを経験し、さらに大きな成長曲線を描いてみせる。

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