広島24日こそM点灯!緒方監督サヨナラ被弾も「最後に脇谷選手が教えてくれた」

  「巨人1-0広島」(23日、東京ドーム)

 広島が今季6度目のサヨナラ負けを喫し、マジック点灯はお預けとなった。惜敗に緒方孝市監督(47)は「自分の責任」と選手をねぎらった上で、目前に迫る25年ぶり優勝に向け、精神面の重要性を強調。サヨナラ弾の脇谷の名前を挙げて「頂点に立ちたいのなら、あのメッセージをどう受け止めるかだ」と、最後の奮起を求めた。

 悲鳴と歓喜が交差する中で、白球は右翼スタンドに消えた。勝敗を分けた1球の失投と、それを見逃さなかったフルスイング。勝敗に揺れた勝利の女神が、最後は巨人にほほ笑んだ。今季15度目の延長戦で6度目のサヨナラ負け。意地と意地の戦いを緒方監督は「メッセージ」と捉えた。

 「最後に脇谷選手が教えてくれた。あの状況で集中力を持って、一振りで決めた。1番上に立ちたかったら、選手があのメッセージをどう受け止めるか」

 延長十回、途中出場からの殊勲打。高めに浮いた失投だったが指揮官は、見逃さなかった集中力に脱帽した。あの姿こそ、今季のテーマに「接戦に勝ちきる野球」を掲げ、求めてきた姿だった。25年ぶりの悲願を前にした試練。宿敵の強い姿勢に心を奮い立たせた。

 試合は序盤から広島のペースだった。四回には無死一、三塁を演出。だが、エルドレッドが二飛、鈴木、安部が遊飛に倒れて先制機を逸した。「チャンスで回ってきたのに(自分が)打てなかったから負けました」とは鈴木。勝利への気持ちは力みに、力みは焦りへと変わっていった。

 12残塁。七回には無死二塁で石原に犠打を指示し、1死三塁からジョンソンが空振り三振に倒れた。計5度、三塁まで走者を進めながらの拙攻に、指揮官は「接戦で勝てなかったのは自分の責任だ。もう1つ策がなかったか。反省がある」と、厳しい表情で続けた。

 ただ、あと1本は出なかったが、好投手マイコラス相手に、再三の好機は作った。先発のジョンソンも9回無失点の熱投。「ウチらしい野球はできた。全力を出し切った試合」とねぎらった。つなぐ打線は健在。4番の新井は「あしたの試合に向かって、みんなで頑張る」と前を向いた。

 連勝は6で止まったが24日の第2戦に勝てば、1991年以来のマジックが点灯する。残り27試合。頂点は目前だ。「ウチの持っている全てを出す。1人1人があの(脇谷のような)気持ちで打席に立つ。そうすればチャンスはものにできる」と指揮官。最後は気力、集中力。反省を糧に敗戦を力に、メッセージには勝利で応える。

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