緒方監督、31度目の逆転星に「成長感じる」 初の3連敗を阻止

3連敗を阻止し、笑顔でタッチを交わす緒方孝市監督(左)、新井貴浩(中央)ら広島ナイン=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 「広島6-4DeNA」(31日、マツダスタジアム)

 広島が31度目の逆転勝利で、今季初の3連敗を阻止した。

 2点差の七回、菊池、丸が連打で出塁。1死一、三塁とすると、三上に対して1ストライクから2球目、真ん中低めの141キロ直球を狙った。打球が深々と左中間を破ると、一走の丸が激走で同点のホームに生還。続く会沢の三ゴロを白崎がファンブルする間に、一気に本塁を狙って逆転のホームを踏んだ。

 六回の守備で、田中の一塁送球をファンブル。失策で後逸する間にで4点目を失った。「自分のつまらないミスで追加点を与えてしまった。腹わたが煮えくり返っていた」。打席に立つ直前には、緒方監督から「リラックスしていけよ」-と、助言もあった。怒りの中に冷静さが生まれ起死回生、汚名返上の2点打となった。

 今季両リーグトップ、31度目の逆転勝利。終盤の強さは健在だ。さらに今季10度の連敗後はいずれも阻止。98試合目でまだ3連敗がなく、2003年のリーグ王者・阪神の記録を抜いた。貯金を再び20に戻し、2位巨人とは8ゲーム差。最短で5日にマジックナンバー32が点灯する。

 緒方監督は劇的勝利に、チームの成長を実感。「しびれる試合を勝っていけば、チームはどんどん伸びていく。一丸で勝ち取った勝利。成長を感じるものがあった。こういう試合をこれから多くやっていきたい」と手応えを口にした。

 2日からは東京に場所を移して、ヤクルトとの3連戦(神宮)。残り45試合。25年ぶりの優勝へ一戦必勝で戦っていく。

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