福井 復活の7回0封で2勝目 2軍で腐らず…新兵器「高速フォーク」取得

 「巨人0-4広島」(28日、京セラドーム大阪)

 ポーカーフェースを貫く男がマウンドでほえた。広島・福井優也投手が最大のピンチを乗り越える。「試合をつくれて良かった。きょう勝ったのはでかい」。4月10日以来、102日ぶりとなる2勝目はエース菅野に投げ勝って飾った。

 心は熱く、頭は冷静に右腕を振り抜いた。坂本の中前打から無死一、二塁とした2-0の六回。村田を空振り三振に斬ると、ギャレットは一ゴロ。最後は山本を143キロ直球で右飛に仕留め、リードを守り切った。

 開幕当初は大量失点することもあった。この日は、ピンチで気持ちを切り替え打者に立ち向かった。7回5安打無失点の快投劇。緒方監督は「広輔が2本のホームランを打ったけど、きょうは福井。彼自身、チームにとってもこの1勝は大きい」と目尻を下げた。

 苦しんだ前半戦。2軍では、フォームを再構築しながら高速フォークを覚えた。「しっかり操っていた。腕も振れていた」と畝投手コーチ。カウント球になり空振りも奪える球種が復活へと導いた。

 「(チームの快進撃を)素直に応援できない自分もいたけど、その輪の中に入りたいと思って準備してきた」。6連戦が続く8月戦線を前に、頼もしい右腕が帰ってきた。悲願へと突き進むチーム。福井が大きな風を吹き込んだ。

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