広島 執念継投実らず対阪神連勝9でストップ…M点灯へ26日からG戦で仕切り直し

 「広島5-8阪神」(24日、マツダスタジアム)

 広島が競り負けて連勝は2で止まり、阪神相手の連勝も9でストップ。2位・巨人との差も10に縮まったが、緒方孝市監督(47)が執念タクトを見せた。先発の中村恭を早々と二回途中で見切り、1点リードの六回は2死満塁でヘーゲンズを投入。打線も12安打5得点と粘った。26日から巨人との直接対決3連戦。連勝で27日にも優勝マジック38を点灯させ、引導を渡す。

 緒方監督は厳しい表情でベンチを出た。二回途中、2失点での投手交代。勝利への執念はタクトで示した。スタンドから「いいぞ、いいぞ、オガタ!!」の合唱が響く。ベンチでは何度も手をたたき、先頭に立って選手を鼓舞した。負けはしたが、攻め抜いた一敗。明日につながる敗戦だ。

 負傷離脱した戸田に代わる形で、中村恭が緊急昇格で登板。初回こそ無失点に抑えたが、暗転したのは二回だった。先頭の原口に同点ソロを浴びると、1死から新井良に勝ち越し弾を献上。さらに2死一、三塁になったところで、緒方監督が交代を指示する。代わった九里が遊ゴロで切り抜けた。

 1カ月ぶりの登板となった中村恭は、今季最短の1回2/3、2失点で降板した。チームは阪神戦9連勝中だった。前夜、早々と今季勝ち越しを決めたが、手を緩めることなく3連勝を狙った。1点リードの六回は2死満塁でヘーゲンズにスイッチ。3連打で逆転を許したが、惜しまず勝ちパターンを投入した。緒方監督が振り返る。

 「六回がポイントだと思った。厳しい場面で行ってもらったけど、裏目に出てしまった。結果に関しては自分の責任。早めの決断で苦しい継投になったが、よく投げてくれた」

 被安打15、大量8失点での敗戦にも、攻撃陣は依然好調を保つ。初回、2死から松山、新井の連打で先制。1点差の四回には菊池の中前適時打と、相手失策で一時逆転に成功した。6月16日の西武戦で復帰以降、スタメンが続いていたルナを休ませた一戦。代役4番の松山が2安打と気を吐くなど、12安打5得点で見せ場を作った。

 「野手はリードされながら、しっかり集中力を持って攻撃してくれた。一回はリードを奪ってね。よく頑張ってくれたと思う」

 連勝ストップで貯金21。2位・巨人との差は10と縮まった。26日からは直接対決3連戦。連勝で最短27日に、1991年以来のマジックナンバー38が点灯する。「また週明けから6連戦。カードの頭をしっかり取って戦いたい」と指揮官。攻め抜いた1敗を糧に次戦に向かう。一気呵成(かせい)で引導を渡す。

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