黒田200勝は無念のお預け 次回登板はマツダ!7・13G倒で偉業決める

 「中日4-1広島」(6日、石川県立野球場)

 地元で快挙達成じゃ。日米通算200勝に王手をかけていた広島・黒田博樹投手(41)が、6回7安打3失点で4敗目を喫し、節目の勝利は持ち越しとなった。次回登板は13日、巨人戦(マツダ)の予定。球宴前ラスト、地元での達成へ「記録どうこうというより、目の前の試合でチームに勝つチャンスを与える」と前を向いた。

 悔しさを押し殺しながら、淡々と試合を振り返った。バスを待つファンから「黒田、頑張れ」の声が届く。6回7安打3失点。日米通算200勝に王手を懸けて臨んだ一戦で、無念の4敗目を喫した。粘り切れなかった91球に反省が残る。

 「試合展開上、六回の2点が一番痛かった。もう少し我慢強く投げないといけない。五回を過ぎて、ストライクを欲しがったところを捉えられた。地方ではある程度、頭に入れた投球をしないと。ボールが中に集まりすぎた」

 振り返ったのは決勝点を失った六回のマウンド。先頭の亀沢に一塁内野安打を許すと、平田に左中間を破る適時二塁打を浴びた。送球間に三進を許し、続くビシエドには「簡単にストライクを取りにいった」という初球のツーシームを中前に運ばれた。

 3連打はいずれも決め球が高めに浮いた結果。二回には2死三塁から、石原の捕逸で先制点を許すなど、不運な形での失点にも泣いた。金沢での登板はプロ1年目、1997年の阪戦以来19年ぶり。慣れないマウンドの難しさや、快挙達成を目前にした球場の雰囲気…。計り知れぬ重圧の登板でもあった。

 「200勝?チームが勝つための投球をしないといけない。それはいつもと変わらなかった」。黒田は全ての言い訳を嫌い、次戦に目を向ける。今回も地方球場での登板になることや蓄積疲労を考慮し、登板間隔を延ばす選択肢もある中で「ローテで回る以上、そうも言ってられない」とこだわった。常にチームが優先だ。

 「記録どうこうというより、目の前の試合でチームに勝つチャンスを与えられるように。それは変わらない」

 敗戦に悔しさは残るが、順当なら次回登板は13日の巨人戦。地元マツダスタジアムで、プロ初勝利を挙げた相手との対戦だ。球宴前のラスト登板。詰め掛ける大勢のファンが、快挙達成を心待ちにする。「次の登板に向けてしっかり準備したい」と黒田。偉業を目前にしても心はブレない。チームが勝つために、マウンドへ上がる。

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