新井V撃 25年ぶり歓喜へ突っ走れ

 「広島3-2ヤクルト」(28日、三次きんさいスタジアム)

 試合後の広島ベンチ裏。歓喜のロッカールームで、ベテランを称える声が響く。「新井さん、ナイスです!!」。会心の笑顔で応え、また笑顔が広がる。勝利に欠かせぬ決勝打。ルナ、鈴木のお膳立てに応えた。10連勝の投のヒーローが野村なら、打は新井貴浩内野手(39)だ。

 同点で迎えた四回。ルナ、鈴木の連打で無死一、三塁。新井に打席が巡った。2-2から5球目、内角高めの119キロ直球。下手投げからの変則球に詰まりながらも強振した打球は、遊撃の頭上を越えた。6試合連続安打、4試合連続打点。気迫、執念の一打だった。

 「みんなが作ってくれたチャンスなので、なんとかかえしたいと思った。コンパクトな打撃を心掛けました」

 続く松山も右前打で続き、この回2得点。12球団トップとなる25度目の逆転勝利を決めた。10連勝中で8試合が2点差以内での勝利、6度の逆転勝ち。目指してきた接戦を勝ち切る攻撃に、緒方監督も「接戦を勝ち切れているのが大きい」とチームの成長を認める。

 丸に次ぐチーム2位の49打点。22年ぶりの10連勝に「すごくうれしい」と、素直に喜びを口にした。ただ、それも一瞬。すぐに次戦に目を向ける。「あしたまた、全力でね。あしたの1勝に向けて、しっかり準備したい」と新井。一丸野球の中心でベテランが輝く。一戦、一戦。主砲の一打で勝利を重ねていく。

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