鯉投再編!左右ジグザグVローテじゃ

 広島が24日からのリーグ戦再開(阪神戦・マツダ)に合わせて先発ローテを再編した。“開幕投手”はクリス・ジョンソン投手(31)で、週頭となる次カードの28日・ヤクルト戦(三次)に野村祐輔投手(26)を起用する。リーグトップの8勝、同2位の7勝を誇る両投手を軸とし、左右3投手ずつの利点を生かすVローテだ。

 シーズン71試合を消化。40勝29敗2分け、貯金11で首位を走る。交流戦では11勝6敗1分けで過去最高勝率をマークした。6連勝中のチームは4日間の調整期間を挟み、24日からのリーグ戦再開に向かう。軸となるのはジョンソン、野村の勝ち星上位コンビだ。

 まずは24日の阪神戦(マツダ)にジョンソンが向かう。ここまで13試合の登板で7勝5敗。防御率2・10はリーグ2位と安定感が光る。25日に岡田、26日は戸田。ドラフト1位・岡田(大商大)はプロ初勝利こそまだだが、防御率2・80、3勝の戸田も同2・56と好投が続く。畝投手コーチが言う。

 「変わらず中6日でしっかりローテを守ってほしい。今、右投手3人、左投手3人。その利点は生かしたい」

 28日からのヤクルト3連戦は野村、中村恭、黒田の予定。ただ、中村恭、黒田の登板順は、入れ替わる可能性もある。次週が5試合の変則日程ということもあって、21日からの練習で状態を確認して決める。基本的には左右のジグザグローテで、打者の目線を変えるメリットを利用する。

 今季、チームはまだ3連敗がない。首位を走る最大要因なだけに、重要視されるのがカード頭を託されるジョンソンと野村。緒方監督は19日に「祐輔(野村)はカードの頭で軸として回ってもらう投手になった」と説明。リーグトップ8勝をマークする右腕に、チームの命運を託すことになる。

 「大きな連敗がないのがね。先発投手が試合を作ってくれているから勝ちにつながっている。6回2失点、7回3失点に価値がある」。ここまで先発投手の成績は26勝18敗。勝利数こそDeNAの27勝がリーグ1位だが、勝率・591はリーグダントツの数字。打線の好調さがクローズアップされるが、投手の踏ん張りも首位を支える大きな要因だ。

 復調に励む福井、復活を期す大瀬良ら、将来のエース候補も、復帰への準備を進めている。常々、緒方監督は話す。「今の貯金で優勝できるとは誰ひとり思ってない。今日の最善は明日の最善ではないからね」。1試合の価値、重圧が増す後半戦。若いチームは成長を続けながら、25年ぶり頂点に向けて駆ける。

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