エルド祭り!4年ぶり4安打で2冠

 「広島10-4DeNA」(7日、マツダスタジアム)

 頼りになる助っ人だ。広島のブラッド・エルドレッド内野手(35)が、「最高の結果」で勝利を導いた。本塁打キング単独トップに立つ12号同点2ランを含む4年ぶりの4安打で3打点。チームは今季最多タイの17安打で10点を奪い、DeNAに快勝。単独首位に返り咲いた。

 独り占めした視線が心地良かった。大歓声の中心で、エルドレッドが胸を張る。アーチをかけた選手にしか訪れない至福の時。痛めている両足裏も関係ない。ゆっくり、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 「とにかく点を取りたいと思っていた。打てるボールを我慢強く待って、しっかりと捉えることができた。最高の結果になったね」。はずむ声。大歓声に応えたかった。心からの笑顔だ。

 1点を返して1-3で迎えた三回2死一塁。外角低めのスライダーに腕を目いっぱい伸ばし、中越えに放り込んだ。「自分なら、あそこのコースは届くんだ」。誰もが願っていた一発。リーグ単独トップとなる12号2ランで、試合を振り出しに戻した。

 二回に中前打、五回には左前打。七回にも中越え適時二塁打を放ち、4安打3打点。12年7月26日のヤクルト戦(神宮)以来、4年ぶり2度目の4安打で連敗脱出に貢献した。

 疲労の蓄積から来る両足裏痛の影響で、4、5日の巨人戦(東京ドーム)で先発を外れた。前日6日は3三振を含む4打数無安打。「試合勘が鈍っていた。球速が速く設定してあるから、目を慣らしてみようと言われたんだ」。試合前、石井打撃コーチの勧めでバントマシンの前に立った。チーム全体で講じた井納対策。狂っていた感覚が戻った。

 主砲の活躍にナインも呼応した。開幕戦で7回3安打無得点に封じられた井納へのリベンジに成功し、今季最多タイの17安打で10得点。巨人を抜き、単独首位に返り咲いた。今季は3連敗がない。緒方監督は「だからこの順位にいられる。打線がつながっている」と目尻を下げた。

 打率・383、12本塁打はリーグ2冠。それでもE砲は個人記録に関心を示さない。両足裏の「痛みはひどい」と言うが、「試合に出ている以上、ベストを尽くすだけだ」と力を込めた。全身全霊を注いでチームのためにグラウンドに立つ。その背中がたくましい。

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