エルド凄すぎ代打逆転弾!鯉単独首位

 「広島10-7中日」(1日、マツダスタジアム)

 鯉祭りじゃ-。広島は五回2死からの6連打で一挙6点を奪い逆転勝ち。今季初の同一カード3連勝で単独首位に再浮上した。今季初めてスタメンを外れたブラッド・エルドレッド内野手(35)が、起死回生の代打逆転10号3ラン。5年連続2桁本塁打となる一撃で、貯金を今季最多の5とした。

 一瞬の静寂は次の瞬間、大歓声へと昇華した。鯉の季節に打線が猛爆。真っ赤に染まったスタンドを湧き上がらせたのは助っ人の一発だ。2死からの6連打で一挙6得点の大逆転勝利。ドラマの主役はエルドレッドだ。

 3点を失い、4点差となった直後の五回、新井、松山、鈴木、安部の4連打で1点差に詰め寄ると、会沢も続いて一、三塁。相手に傾いた流れを引き戻すと、代打・エルドレッドがコールされた。

 「会沢が粘ってつないでくれたんで、こういう結果になったよ。今は打線が線でつながっている。代打として出る準備はしていた」

 追い込まれてからの4球目。外角高め141キロの直球を完璧に捉えた。フルスイングした打球は、左中間スタンド中段に飛び込む推定130メートルの特大3ラン。来日5年連続2桁本塁打となるキングトップタイの10号で、6連打のトリを飾った。

 蓄積疲労を抱える両足痛を考慮して、開幕29試合目で初のベンチスタート。試合前練習には参加せず、屋内でコンディションを整えた。「ネイラーの投球をベンチで見たりして、球の動きを確かめていたよ」。スタメンを外れても集中力を切らすことなく、結果につなげた。

 「ビックリしたよ」。万全ではないながらも放った主砲の一撃に緒方監督が驚いた。開幕から全試合に出場し、打率・364で首位打者に再浮上。「打席の中で球をしっかり見ていこうと思って、我慢強く自分の打てる球を待っているよ」とエルドレッド。4年間の日本での経験を糧に、結果につなげている。

 エルドレッドが本塁打を打った試合は7勝1敗の高勝率。2試合連続2桁得点は09年以来7年ぶり。打線の奮起で今季初の同一カード3連勝。貯金を今季最多の5とした。

 3日からは巨人との敵地3連戦に臨む。「東京に行くのを楽しみにしているよ。勝って帰ってきたいね」と不敵に笑った。鯉の季節は始まったばかり。起死回生の一撃を放った2冠王が、連勝街道へいざなう。

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