4番・新井!ルナ離脱ショックから救う

 広島・新井貴浩内野手が、19日のDeNA戦(横浜)で「4番」に起用されることが濃厚となった。緒方孝市監督(47)が打線の組み替えを示唆したもの。39歳のベテランが、15年8月27日・阪神戦以来の4番復帰で、チームの連敗をストップさせ2000安打達成に弾みを付ける。

 チームの危機を救うのはこの男しかいない。プロ18年目の新井が、4番に復帰することが濃厚となった。開幕から不動の4番として、打線をけん引してきたルナが、右太ももを痛め17日、出場選手登録を抹消。それを受け、緒方監督が新たな打線の構想を明かした。

 「巨人戦で点が取れなかった。開幕からの攻撃がもう一度できるように。あしたから4番新井、5番カントリー(エルドレッド)でいってみようと思う」

 巨人2連戦では、連日の1点差負け。4番にエルドレッドを置いた打線で臨んだが打線が沈黙した。つなぎ役を果たしていたルナの存在は大きい。その穴を埋めるためにも、現在、打率・304と好調なベテランに託す。

 昨年8月27日・阪神戦以来の4番。17日の試合で右手首付近に死球を受けた新井は、この日の指名練習に参加せず、宿舎で静養に努めた。「打順は関係ない。手は大丈夫。大丈夫」と、心身ともに問題はない。「トレーナーからの報告も悪くない」(緒方監督)ことも、新井4番構想の背中を押した。

 2000安打まで残り8本。指揮官は「カウントダウンでモチベーションも高い。地元で決められるように横浜でしっかり安打を重ねて欲しい」。22日からの阪神・3連戦(マツダ)中の達成を熱望した。

 チームは2連敗中。首位の座も奪われた。19日・DeNA戦の先発は、左腕・石田。開幕3戦目に登板し、5回1/3を2安打と捉えきれなかった。「いいピッチャーだけど一回対戦している。序盤からいい攻撃がしたい」と前回の経験を生かし、巻き返しを図る。

 開幕から18戦を終えて、総得点91はリーグトップ。その勢いを、ルナ不在の中どうつないでいくか。再び白星を積み重ね首位に返り咲くためには、新井の存在が欠かせない。

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