福井粘投98球、八回ピンチに主軸斬り

 「広島3-4巨人」(3日、マツダスタジアム)

 こん身のカットボールで絶体絶命のピンチを切り抜けた。2-3の八回2死二、三塁。思い切り腕を振り抜いた98球目でクルーズを二飛に打ち取る。抑えなければいけなかった。続投を決断したベンチに応えるためにも、そして今季初勝利を手にするためにも。

 「自分も(最後まで)投げるつもりでいた。そうしないと勝ちはつかない訳だから」

 2-3の六回2死一塁で打席が巡ってきた。同点、さらに逆転を最優先するなら、代打を送り出してもいい場面。緒方監督は動かなかった。「それまで粘っていたし、勝たせてやりたかった。少々では代えない。軸として回ってもらいたいし、最後まで投げきる投手に成長してもらいたい」

 八回は自らの送球エラーで無死二、三塁。それでも平常心を失わなかった。坂本に始まる主軸を3人斬り。右腕は「低めに投げられたから前に飛ばなかった。踏ん張れたことを自信にしたい」と前を向いた。

 3失点は本塁打だった。初先発した3月27日のDeNA戦(マツダ)も2本塁打を浴びた。「(次は)同じことをしないようにしないといけない」。8回3失点と試合は作ったが満足はしていない。収穫と課題を胸に、次回登板で今季初勝利を目指す。

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