広島ドラ2横山 初先発でプロ初勝利

 「中日3-11広島」(30日、ナゴヤドーム)

 孝行息子の誕生だ。広島のドラフト2位・横山弘樹投手(24)=NTT東日本=が、プロ初登板初先発で初勝利を手にした。先発した新人では12球団最速の白星。7回2/3を7安打3失点と躍動し、バットでも2打点と勝利に貢献。昨季から続いたナゴヤドームでの連敗を「8」で止めた。

 照明の光に横山の笑顔が輝いた。九回2死。丸が飛球をグラブに収めてゲームセット。「いい緊張感の中で投げられた。この1勝が始まり」。記念すべきプロ初登板初先発初勝利は、チームの鬼門だった敵地・ナゴヤドームで手にした。

 打者をほんろうした。初回2死一、二塁はカットボールでナニータを右飛。三回2死一塁は、カーブでビシエドのタイミングを外して投ゴロ。多彩な変化球を生かすため、オープン戦で磨きをかけた直球も効果的に織り交ぜた。「自分のスタイルを貫くことができた」。肘が下がる悪癖を修正したフォームで、凡打の山を築かせた。

 小技も決めた。2点を先取した二回1死一、三塁で三塁線にセーフティースクイズ。「練習してきてよかった」。社会人時代は打席経験がなく、キャンプから再開した打撃練習。日々の積み重ねが、大事な一戦で自らの勝利をたぐり寄せる追加点につながった。

 支えてくれた父・良人さん(51)と母・由美子さん(51)にウイニングボールを贈る。宮崎日大2年の3月に投げ過ぎから右肘を痛めた。だが、県内の病院を受診しても原因が分からなかった。父は時間を惜しまず病院を調べ、福岡まで車を走らせた。「一生分、病院に行った気がします。肘が脱臼したようになっていて、投げることができなかったから」と良人さん。由美子さんは「大丈夫だよ」と声をかけ続けた。

 「車の中で話をしていて泣きそうになったのを覚えています。プロになるのは自分の夢だったけど、親の夢でもあると思った。勝って、喜んでもらう姿が見たいと思った」と横山。両親の支えがあって今がある。家族で歩んできた証しを刻んだ。

 八回に2失点し、救援を仰いだ。「最後まで投げ切れなかったことが反省」と前を見据えた。それでも昨季から続くナゴヤドームの連敗を「8」で止めた。「十分でしょう。合格、合格」。緒方監督のはずむ声が、横山へのチームの思いを代弁した。

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