田中スゲ~!超美技で流れ呼んだ
「広島6-3DeNA」(27日、マツダスタジアム)
普段はクールな男が感情を爆発させた。雄たけびを上げ、力強く右拳を握る。終盤に飛び出したビッグプレー。広島の開幕3連戦勝ち越しを決め、オスカルにプロ初勝利をもたらしたのは、紛れもなく遊撃・田中の超美技だ。
3-3の七回1死一塁。左腕の足元を抜けた宮崎の打球に飛びついた。二塁後方で捕球すると、倒れ込んだままベースカバーに入った菊池に素早くバックトス。併殺を完成させ、この回を無失点で切り抜けた。
直後の攻撃で勝ち越しに成功。分岐点となり、流れを呼び込んだ守備に「僕は捕っただけ。キクがよく投げてくれた」。そう言って謙そんしたが、田中が捕球しなければ成立しなかった併殺打だ。
今季を前に、本拠地の芝が09年の開場以来、初めて全面張り替えられた。「打球が前より弱くなる。最後まで追っていれば何とかなる」。反復練習し、新しいグラウンドの特性を即座につかんでいたことも、この日のプレーにつながった。
バットでは今季初安打を含め3安打1打点と大暴れ。「開幕から調子は悪くなかった。やっと1本が出て良かった」と胸をなで下ろした。頂きを目指す戦いは始まったばかり。長く、そして険しい道のり。先頭に立ち、全力でチームをけん引する。





