広島150キロ超右腕ヘーゲンズ獲得

 広島が来季の新外国人として、今季は米大リーグ・レイズ傘下の3Aダーラムに所属したブレイディン・ヘーゲンズ投手(26)を獲得することが10日、分かった。190センチの長身から150キロを超える直球と、チェンジアップが武器の右腕。すでに身分照会を済ませ、条件面でも基本合意に達しており、近日中にも正式契約となる運びだ。

 チーム最大の補強ポイントに新戦力が加わる。米大リーグ移籍を目指すエース・前田の穴をいかにして埋めるか。来季の現役続行を決断したレジェンド黒田に加え、190センチの長身から150キロを超える直球と、落差のあるチェンジアップが武器の右腕、ヘーゲンズが投手陣を支える。

 今季はレイズ傘下の3Aダーラムに所属。14試合の登板で5勝5敗、防御率2・67の成績を残した。1試合平均3四球と安定した制球力。球団幹部は「140キロ後半から、150キロ前半の直球を投げる。変化球はチェンジアップがすごくいい」と説明。他にスライダー、カーブと球種も多彩だ。

 ダイヤモンドバックスに所属した昨季は、初のメジャー昇格も果たした。2試合の登板で0勝1敗、防御率3・38に終わったが、まだ26歳と若く、今後の成長にも期待できる。「先発、中継ぎ両方できる。球も動くし、クイックなど、器用にできそうなタイプ。伸びしろもあるだろう」(球団幹部)と、潜在能力の高さを評価している。

 球団は4日、前田のメジャー挑戦を容認した。今季15勝のエース不在は大きな戦力ダウンだが、黒田が来季現役続行を決断し、大瀬良も先発復帰する。逆に手薄になる中継ぎ候補としても、へーゲンズに懸かる期待は大きい。

 球団は今オフ、ジョンソン、エルドレッドと再契約。既に、前アスレチックス傘下3Aのジェイソン・プライディ外野手(32)も獲得。また、今季まで中日でプレーしたエクトル・ルナ内野手(35)とも交渉中だ。

 ヘーゲンズの獲得で、今オフ2人目の新外国人選手を補強したが、球団はさらに先発投手、抑え投手を獲得する方針で、今後は開幕後のメジャーロースター漏れなども踏まえながら、人選を進めていく。25年ぶりの優勝に向け、現有戦力の底上げに加えて、外国人選手の活躍は必要不可欠。来秋、広島の街を歓喜に包む戦力整備を押し進めていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス