黒田モチベーション今年以上「難しい」

現役続行への複雑な胸中を明かす黒田(撮影・佐々木彰尚)
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 広島の黒田博樹投手(40)が30日、揺れ動く胸中を激白した。この日は、都内で開かれた日本プロ野球選手会事務局長で、松原徹氏を「偲ぶ会」に出席。来季去就に関して「難しいですね」と、素直な心中を吐露した。

 「今年に入る前に、野球人生最高のモチベーションで(広島に)帰ってきた。最後のつもりで、今まで以上の覚悟でやってきた。なかなか、それを超えるモチベーションを探すのが難しい」

 現役続行か、引退か、揺れる現状を明かした。8年ぶりに古巣復帰した今季は、26試合の登板で11勝8敗、防御率2・55の成績。ノルマとしていた10勝をクリアした。球団からは、来季の現役続行要請を受けているが、態度を保留している。

 「シーズンが終わった時に、燃え尽きたという思いがあり、すぐに答えを出すのが怖かった。大事なのは心の部分。どういう気持ちで野球をするのか」

 今後は12月前半をメドに、交渉役の鈴木清明球団本部長(61)と会談する予定。8年ぶりの凱旋復帰に、日本中が沸いた1年。「いろんな人に歓迎してもらった」からこそ、来年も戦う理由を求めている。「超えないといけない。気持ちで動くタイプ。そこを超えないと、気持ちも体もついてこない」。まだしばらく自問自答しながら現役続行か、引退か、進むべき道を探る。

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