鈴木800万増 来季は「3割以上打つ」

 広島・鈴木誠也外野手(21)が8日、秋季キャンプ地の宮崎県日南市で契約更改交渉に臨み、800万増の年俸1700万円でサインした。3年目の今季は自身初の1軍フル帯同を果たしたが、成績には満足していない。今季の悔しさを糧に、来季の目標に定位置奪取と打率3割を掲げた。

 歯を食いしばる。鈴木誠は必死の形相でスイングを続けた。全体メニュー最後に組まれた、野手が並んで行うロングティー。緒方監督のトスに約20分、力を振り絞った。

 来季への飛躍を誓う今秋。宿舎での契約更改交渉では、800万増の年俸1700万円でサインした。大幅増にも「目標の開幕スタメンは果たせたが、その後が納得できない。悔しい気持ちが大きい」と笑顔はなかった。

 3年目の今季は自身初の1軍フル帯同。97試合で打率・275、5本塁打、25打点。3月27日・ヤクルトとの開幕戦(マツダ)は「1番右翼」でスタメン出場を果たした。

 存在感を示す一方、6盗塁に対し7つの盗塁失敗など、走塁や守備のミスも目立ち、レギュラー定着には至らなかった。「来年は開幕スタメンは通過点。3割以上は打ちたい。今年の経験を生かさないと」と心に誓った。

 緒方監督は「チャンスは与えたが、ミスが多くレギュラーになれなかった。来年も同じことが繰り返されるなら、新しい選手か経験のある選手を使う」とキッパリ。ホープに不退転の覚悟を求めた。

 それは鈴木誠にとっても望むところだ。外野守備走塁を担当する河田新コーチから指導を受ける日々で、守備面の成長は実感している。「もっと野球を勉強して、考えながらプレーしたい」と、気合十分だった。

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