実力本物!大商大・岡田、日本一で鯉へ

 「関西地区大学野球選手権・1回戦、大商大6-0京都学園大」(31日、南港中央野球場)

 広島からドラフト1位指名を受けた岡田明丈投手(22)=大商大=が10月31日、明治神宮大会(11月13日開幕)の出場権をかけた「関西地区大学野球選手権大会」の1回戦・京都学園大戦に先発。指名後初登板で5回1安打無失点と圧倒した。全59球中50球が強気の直球勝負。攻めの内角球でバットを3本折った。大学No.1右腕が“お披露目登板”で実力を証明した。

 セットポジションから、左足を大きく上げた。角度良く、真上から繰り出す直球。ドラフト指名後初登板で、岡田が大学No.1投手の力を発揮した。5回1安打無失点。直球主体で内角を突く投球スタイルで、相手打線から凡打のヤマを築いた。

 大学最後となるかもしれない大会。ドラフト1位の注目、初戦の不安を一蹴した。初回、6球続けて直球勝負。2死を奪うと、左の3番・佐々木にも強気の内角球勝負。「左打者にはカットしても、内に食い込めばいい」と、最後はバットをへし折って、一ゴロに抑えて波に乗った。

 投球でリズムをつくると三回、バットでも魅せた。中前打で出塁。この一打から一気に3点を先制した。この大会はDH制がなく、大学入学後2打席目での初安打。四回には無死一塁から犠打も決めた。DH制のないセ・リーグは打撃も必須。投げるだけでなく、攻撃でも非凡なところを見せた。

 先制点を取ると、以降は安定した投球。打席直後の三回は「打席の後の入り方が慣れてなかった」と、2四球でリズムを乱した。だが、唯一のピンチも、最後は直球で右飛に抑えた。許した安打は五回、中前に落ちたポテンヒット1本だった。

 「絶対に勝たないといけない試合。(1位指名されて)恥ずかしい投球はできない。相手は速い球に慣れていない。直球主体でいこうと思っていました」

 MAX153キロ右腕。この日の最速は146キロだったが、全59球中50球が直球系。バットを3本折るなど、パワーピッチングで圧倒した。10月13日の秋季リーグ最終戦以来の公式戦登板。久々の実戦で「下位打線に、簡単にいってしまうことがある」(富山監督)と課題も見えた。

 きょう1日は天理大と戦う。ブルペン待機する予定だが、岡田は「自分が全部投げる気持ちでいる」と連投を直訴している。「常にそう(投げると)思っています。全国で投げて優勝したいので」。夢がある。日本一の看板を掲げてプロの世界へ。明治神宮大会まであと2勝。本領発揮は、まだこれからだ。

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