河田コーチ改革!ポテンヒット撲滅だ
広島の来季1軍外野守備走塁コーチに就任した河田雄祐氏(47)が27日、マツダスタジアムで入団会見を行った。21年ぶりの古巣復帰。優勝に向けたカギとして守備力強化を掲げた。28日の秋季練習からチームに合流し、ディフェンス面の底上げに全精力を傾注する。
再建へ向けて明確なビジョンがあった。河田コーチは真っすぐな視線で現在の課題を列挙した。「まずは(外野の)守備のレベルを何とか高くしたい。西武時代に交流戦をやって、さみしい感じがした。それが僕の使命だと思っています」。緒方監督も掲げる守りの野球。その根幹を再構築する構えだ。
最も指摘したのは、守備位置よりも前に飛んだ打球への判断力。「前の打球を捕れない。それは投手が打ち取った打球。ヒットにされると投手は一番ガクッとくる。そういうのをなくしていきたいし、もっと元気があっていい」。ワンプレーで試合の流れは変わる。28日から合流する秋季練習から意識を変え、判断力を磨き、確実にひとつのアウトを奪いに行く。
カープ伝統の機動力野球復活にも力を注ぐ。今季の盗塁数はリーグ4位の80盗塁。効果的に決められれば得点は増える。丸、菊池、鈴木誠や野間ら俊足の選手は多い。彼らの潜在能力を高く評価した上で「ひとつ前の塁を狙うのは当たり前。そういう意識を植え付けていきたい」と力を込めた。
95年オフに西武に移籍して以来、21年ぶりの古巣復帰となる。来季は緒方政権2年目で、25年ぶりの優勝は悲願だ。「新鮮な気持ち。僕も全力で戦っていきたい」。守備力強化へ全身全霊を傾ける。





