広島逆転CSへ絶好調男・広輔が導く
広島・田中広輔内野手(26)が5日、CS出場へ最後の大一番となる7日の中日戦(マツダスタジアム)での必勝を誓った。ここ5試合の打率は・474。好調を維持する男が、最終戦でも勝利に導く。
マツダスタジアムでの指名練習後。田中は静かに闘志を燃やした。勝利のみがCSへの道を切り開く。「大事な試合だと思う。やることは変わりない」。自然体を強調しながら、言葉には力がこもった。
打撃状態は上昇カーブを描く。4日の阪神戦(甲子園)では8号2ランを放ち2四球を選んだ。甘い球を確実に捉え、ボール球には決して手を出さない。「以前に比べて良くなっている」と手応えを口にした。
勝ち続けなければいけない重圧は、社会人のJR東日本時代に経験済みだ。トーナメント方式が主で、負ければ終わりの一発勝負の世界で生きてきた。「ミスしたら終わり。寝られない日があった」。プロとアマチュアで舞台は違う。それでも乗り越えてきた修羅場の数々が精神面をたくましくし、自信につながっている。
7日の相手先発は大野が予想される。今季は打率・167と相性はよくないが気にするそぶりはない。「いつも通りにプレーするだけ」と表情を引き締めた。強い気持ちで決戦に挑む。

