広島エルドレッド先制“リアル弾”

 「阪神0-3広島」(13日、甲子園球場)

 文句なしの一撃だった。はじき返した瞬間に、広島・エルドレッドは柵越えを確信した。「いい感触で打つことができたよ」と白い歯をのぞかせる。右中間席に放り込む2試合連続の16号ソロは、猛虎を沈める決勝弾だ。

 0-0の二回無死、カウント3-1から高めのスライダーを強振した。引き分けた12日は、“誤審”で勝利を逃した。同点の延長十二回1死、田中が放った左中間への打球はフェンスを越えたが、ビデオ判定でも覆らず三塁打になった。この日は誰が見ても疑いようのない一発。「しっかりと、分かりやすいホームランはいいこと」と胸を張った。

 11日の3連戦初戦は適時打を放ち、12日は15号ソロ。3試合連続打点と好調を維持し「ボールがしっかりと見えているし、懐に引きつけてから打てている。自分のスイングができているよ」と自信をのぞかせた。

 昨季は本塁打王に輝いた。だが来日4年目でチームタイトルは1つもない。日本語が聞き取れるようになり、サインも「エルドレッド」とカタカナで書けるようになった。「優勝のために頑張りたい」。あとは美酒に酔いしれるだけだ。

 「チームも僕も今の勢いを続けていきたい」と意気込んだ助っ人。前に、前に-。重い扉を開くため打ち続ける。

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