黒田8月フル回転!逆転Vへ夏男が先陣

 広島の黒田博樹投手(40)が3日、8、9月を勝負の月と位置づけて、一戦必勝で挑む覚悟を示した。4日のカード初戦、阪神戦(マツダ)に先発する。借金5ながら首位ヤクルトとは4ゲーム差。「これからが大事になる」と残り51試合、夏場の反攻を狙う。8月は日米合わせて、月別で最多勝利数を誇る。トラ狩りから逆転Vへ、“夏男”が先陣を切る。

 練習中から厳しい表情のまま、黒田は黙々と汗を流した。強めのキャッチボールに、短いダッシュ。屋外でのトレーニングを終えると、室内で体のメンテナンスに時間を割いた。普段と変わらぬルーティンで臨む登板。ただ8月を迎え、1試合にかかる比重は増す。

 「阪神戦?ここまできたら、目の前の1戦1戦が大事。できるだけ勝てる投球がしたい。任された試合は、しっかりと投げたい」

 8年ぶりのシーズンは佳境を迎える。残り51試合。依然として借金は5あるが、首位ヤクルトとは4ゲーム差。キャンプ時から夏場を見据えてきた黒田にとって、勝負の時がやってきた。「これからが大事。いままで以上に気持ちを高めてマウンドに上がりたい」。練習後、大粒の汗を流しながら、40歳右腕は強い覚悟を吐露した。

 言葉の裏に好データも存在した。8月は日米合わせて33勝。月別で最多勝利数を誇る。さらに9月は8月に次ぐ32勝。「好きな季節ではない」と笑うが、日本では2カ月で36勝23敗と強さを誇る。「暑いからと言い訳はできない。気持ちの持ちようが大事になる」。重要視したのは精神力。特に今季は例年にない混戦で取りこぼしは許されない。

 後半戦の初登板となった7月28日のヤクルト戦(神宮)では、7回を7安打1失点の粘投で7勝目を挙げた。迎える阪神戦は、今季負けなしの3戦2勝と安定感が光る。「自分たちより上位だし、そういうチームに勝っていかないと」。当面は中6日の間隔で、火曜日の登板が続く予定。阪神、ヤクルトと戦うだけに、黒田には一戦必勝が求められる。

 本拠地マツダスタジアムでは、7試合の登板で3勝1敗。防御率2・20と好データが並ぶ。「暑さに関しては受け入れないと。その中で力を発揮できるようにしたいですね」と黒田。“夏男”がチーム浮沈のカギを握る。トラ狩りで8月反攻への流れをつくる。逆転Vへ。暑い夏を熱く戦う。

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