丸、執念見せた!1カ月ぶり猛打賞
「DeNA4-5広島」(2日、横浜)
逆転勝利へ望みをつなぐ白球が、左中間を深々と抜ける。広島・丸は悠々二塁に到達した。この日3本目の二塁打で、7月1日の巨人戦以来、1カ月ぶり猛打賞を記録。ヒーローはロサリオに譲ったが、勝利に欠かせぬ一打だ。
「先頭だったので、しっかりボールにコンタクトしようと思った。厳しい球が続いたけど、最後の甘い球を捉えることができた」
振り返ったのは八回の打席だ。許したリードは1点。六回に3ランを浴びる劣勢で、丸が勝利への執念を見せた。2球で追い込まれるも3球、際どい球を見極めてフルカウント。6球目、真ん中に甘く入ったスライダーを強振した。
前日1日は好機に2三振。「僕が打っていたら(勝敗は)違った」と反省した。この日は三回、無死一塁から左翼線二塁打で先制点。五回にも右中間フェンス直撃の二塁打で好機を演出した。1カ月ぶりの猛打賞にも「もっと打ってない感じがしていた」と、苦しんだ胸中を吐露した。
月間打率・194と不振をきわめた7月。「常に同じ気持ちでやるしかない」と毎日のルーティンを崩さず、休日返上でバットを振った。「この1勝は大きい。尻すぼみにならないよう、あした以降につなげたいです」。連敗ストップと同時に、価値ある丸の復調。逆転優勝へ、「キーマン」のバットが欠かせない。