今井2年ぶり先発で三回途中4失点KO

 「ヤクルト8-3広島」(29日、神宮)

 先発ローテーション入りのチャンスをものにできなかった。2013年9月8日のDeNA戦(横浜)以来となる先発のマウンドを任された広島・今井だが、三回途中4失点でKOされた。

 初回こそ無失点に切り抜けたが、二回に連打で無死二、三塁とされ、デニングに右犠飛。続く中村の遊ゴロの間に2点を失った。「1点で終わっていれば流れが変わっていた」とうなだれた右腕。三回には比屋根に被弾し、大引にも痛打され、降板を命じられた。

 12年には12試合に先発した右腕だが、2回2/3、7安打4失点と先発の役目を果たせなかった。「追い込んで打たれたり、技術のなさです。申し訳ないですし、悔しい」と唇をかんだ。緒方監督は「しっかり攻めてはいた。逃げてはいなかった」と気迫を感じていたが、結果が伴わなかった。

 前夜は黒田の好投で連勝を止めたものの、燕打線はすさまじい。今井だけでなく、五回には永川、七回には戸田とリリーフ陣も炎上した。

 開幕時は先発6人が確立されていたが、現在は前田、黒田、ジョンソン、福井に続く投手がいない。今週から6連戦が7週続く。「反省して次のチャンスを待つしかない」と畝投手コーチ。5、6番手の先発投手がいない状況を打破しなければ、夏の反攻はない。

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