新井、前半戦貯金ターン誓った

 「広島(1回裏降雨ノーゲーム)ヤクルト」(4日、マツダ)

 広島の新井貴浩内野手(38)が4日、チーム一丸での前半戦貯金ターンを誓った。ノルマ達成には球宴までの残り8試合で6勝2敗以上。数字への固執は嫌ったが、一戦必勝を貫く中で「気づいたら、貯金があればいいね」と無欲の産物を求めた。DeNAが敗れてチームは4位浮上。好調の主砲が鯉の逆襲を支える。

 断続的に降り続く雨は、5連戦目のチームに休養を与えた。49分遅れで始まった試合は、さらに一回裏に16分の中断。そのまま降雨ノーゲームとなった。大混戦のペナントレース。前半戦は残り8試合。4番・新井は貯金ターンへチーム一丸、一戦必勝を強調した。

 「スタンスとしては1試合、1試合、日々新たに戦っていく。その中で気がついたら、貯金があればいい」

 38歳のベテランが、ナインの総意を代弁する。DeNAが敗れ、チームは4位に浮上した。最大8あった借金は2。夢の貯金生活へは、6勝2敗のノルマがある。「数字は気になるけど、気にしすぎるのはよくない」。ここまで戦ってきた73試合と同様に、目の前の戦いに集中する。

 左手甲の痛みなど、手負いの戦いが続く。だが、1日の巨人戦で規定打席に再び到達。打率は3割を超える。特筆すべきはリーグトップの得点圏打率・389。「チーム状態も上向いている」と話すように、4番を中心に6試合連続で先取点を奪うなど、攻撃にもリズムが生まれてきた。

 首位・阪神には1差。緒方監督は「新井らベテランには、いい休養になったな」と恵みの雨を強調した。土曜日の本拠地は満員御礼。チームも好調なだけに、突っ走りたかったところだが、中止を前向きに捉えた。新井もティー打撃で軽く汗を流した後、治療など体のケアに専念。リフレッシュして次戦に臨む。

 「チームの雰囲気もいい。とにかく目の前の試合を全力で取りに行く。その積み重ね」

 つなぎ重視の打撃スタイルで、4本塁打と長打力は影を潜めるが、打てば4戦3勝1分け。4番の一発は勝利につながる。「いいホームランを打ちたい。意識しすぎると力みにつながる。今のままやっていって、それがホームランになってくれれば最高」と新井。開幕カード以来の貯金生活へ、主砲がバットで勝利を導く。

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