大瀬良4失点六回途中KO「悔しい」
「中日11-6広島」(20日、豊橋)
ふがいない自分を責めた。突如崩れ、勝利に導けなかった。広島・大瀬良は六回途中でKO。先発としての責任を果たせず、唇をかんだ。
「途中で降りてしまったし…、悔しいです。点をもらったので長い回を投げなければいけなかった」
5-0の六回だ。平田の左前打からリズムを崩した。ルナに中前打を浴びると、暴投で1死二、三塁とピンチを広げた。ここで踏ん張れない。エルナンデスにはカットボールが甘く入り中越え2点適時二塁打。さらに藤井の右前適時打で3点目を失った。2死一塁で杉山に中前打を許したところで、緒方監督の我慢は限界に到達。降板を告げられた。5回2/3、9安打4失点だ。
五回までは走者を背負いながらも粘りの投球をみせた。「真っすぐで押す方が気持ちが入る」と、直球を軸にスコアボードに「0」を刻んだ。六回の大量失点については「球自体は良かったんですが…。完全に流れにのまれた」。青く染まった球場の雰囲気を含め、勢いに乗った強竜打線を止め切れなかった。
7試合に登板し1勝4敗。4日の巨人戦(マツダ)で初勝利を手にして以降、2試合連続で白星はない。2勝目が遠いが「試合は続く。気持ちを切り替えてやっていきたい」。2年目の右腕は、今が我慢のときだ。
