シアーホルツ“ボンズ流長打”魅せる

 広島の新外国人ネイト・シアーホルツ外野手(31)=前レンジャーズ傘下3A=が10日、MLB歴代1位の本塁打記録を持つバリー・ボンズ氏(50)との深い絆を明かした。同氏がジャイアンツ時代の07年に最後となる762本目の本塁打を打った際に、チームメートのシアーホルツは二塁打で好機を演出。偉大な先輩の背中を追い続け、「彼の練習を見て学んできた」という新助っ人が“ボンズ流”の長打を見せつける。

 入団会見から一夜明け、シアーホルツは廿日市市の大野練習場で2軍練習に合流した。フリー打撃では34スイングで広角に鋭い打球を連発。ウエートなど約3時間の練習を終えると、報道陣に“逆取材”を始めた。

 「マツダスタジアムはよく、ライトに本塁打が出るのか?」

 左翼の方がホームから近い造りになっていることを聞かされると、「13年にカブスでいい成績(21本塁打)を残した時は、フィールドを広く使って打ってたんだ」と歓迎。「本塁打を期待されているのは分かっているよ」と白い歯を見せた。

 07年にジャイアンツでメジャーデビューを果たし、ボンズと1シーズン一緒に戦った。ボンズが自身最後の本塁打となった762本目を放った時には塁上にいた。「『シンプルに来た球を打て』というのが彼の教え。練習を見て学んでいた」。世界の本塁打王の動き、野球への姿勢。その1年で目に焼き付けたことが、今の打撃の基礎になっている。

 ジャイアンツの本拠地AT&Tパークの右翼席後方の海に飛び込む特大アーチ、通称「スプラッシュヒット」も「少なくとも3本は打っているよ」と自信をのぞかせる。早ければ21日からの巨人戦(前橋)で1軍デビューするシアーホルツ。「ネイトと呼んでくれ」と話す助っ人が長打不足のチームの救世主になる。

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