野村5回無失点!シュートいけるゾ
「オープン戦、日本ハム0-0広島」(18日、札幌ド)
広島・野村祐輔投手(25)がシュートのマスターに手応えをつかんだ。5回3安打無失点と好投し、開幕に向けて順調な調整を披露。特に昨季使い始めながら、ものにしきれなかったシュートがさえ渡った。
この感触を求めていた。四回1死一、二塁。レアードの胸元へシュートを投じ、力ない三ゴロ併殺打に抑えた。「昨年は(使うのに)怖さがあった。今年は腕を振って、直球と同じように投げられている。ピンチでも使えた」。初回も得点圏に走者を背負いながら、陽岱鋼をシュートで空振り三振。明らかに昨年と威力が違う。
一昨年オフに大竹(現巨人)の助言で習得に着手したシュート。昨季も使用したが、痛打される場面が目立った。このオフは原点回帰で直球のキレを増すことに取り組んだところ、副産物的にシュートの威力が増した。
下位打線にカウントを悪くしたことなどの反省点を挙げながらも「走者が出てしっかり粘れたのは良かった」と納得の表情。先発した11日の阪神戦(甲子園)では打球を右手甲に受け1回で降板していたが、「大丈夫」ともう不安はない。
今季初先発は4月1日・DeNA戦(横浜)が濃厚。「イニングを増やしていって、もっと少ない球数で抑えられるようにしたい」と、シーズンを見据えた。