ドラ1野間2軍降格も 3月対外戦0安打

 「オープン戦、阪神3-0広島」(10日、甲子園)

 広島のドラフト1位・野間峻祥外野手(22)=中部学院大=が「9番・中堅」で先発出場したが、3打数無安打に終わった。3月の対外試合は12打数無安打で、確実視されていた開幕1軍に黄信号がともった。高評価を続けていた緒方孝市監督(46)が、野間の2軍降格を選択肢の1つに挙げた。

 視界良好だった開幕1軍に、暗雲が立ちこめた。通路を引き揚げる野間の足取りは重い。併殺打と2三振で、3打数無安打。「チャンスは少ないと思う」と危機感を口にした。

 三回1死一塁では能見の直球を捉えきれず二ゴロ併殺打。六回は石崎にカウント3ボールから、3球連続見逃しで三振。八回1死二、三塁でも石崎の前に見逃し三振だ。これで3月の対外試合は12打数無安打。緒方監督は「(1軍を)経験させたいのはあるけれど、内容が悪すぎたら考えるところ。彼は1軍決定ではない」と言及。2軍降格を選択肢に挙げた。

 兵庫県出身の野間にとって、甲子園での試合は「特別なものはあった」。母しのぶさんらも観戦に駆けつけたが、気負いが動きを鈍らせたのだろうか。

 試合は4安打零敗。野間以外の若手もアピールできなかった。緒方監督は「若手は何もいいところが見られなかった。ベテランに帰ってきてもらわないといけないのか。ワンチャンスをものにする強さがない」と嘆いた。外野手では松山、岩本が安打を放った。2軍には広瀬、赤松らも控えており、大幅な入れ替えも考えられる。

 緒方監督は12日・西武との練習試合(マツダ)を区切りに、開幕メンバーを絞り込む意向。野間は「次こそ修正したい」と必死に前を向いた。

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