「練習試合、広島２－０中日」（６日、マツダ）

　高々と舞った白球が、右翼スタンドに到達した。巡ったチャンスで示した“一発回答”。チームを襲ったエルドレッド離脱の危機で、「５番・左翼」で出場した広島・松山が気を吐いた。

　「１人抜けたということは、僕にとってはチャンス。甘いスライダーが入ってきたので、逃さず反応できました」。二回だ。１死走者なしで初球、内寄り１３２キロのスライダーを強振。チームの今季“マツダ１号”は、存在をアピールする一発だった。

　緒方監督もその打力を高く評価した。「十分、クリーンアップを打つ可能性があるバッター。ああいった打撃をしてくれると、出場機会が増えてくる」。野間、鈴木誠らも含めて、外野の定位置争いは激しくなってきた。