黒田マツダ初登板!9人パーフェク投

 広島・黒田博樹投手(40)が4日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、2度目のシート打撃に登板した。10、11日の侍ジャパン対欧州代表(東京ドーム)の強化試合に選出された菊池、丸ら打者9人を無安打に抑えた。初の本拠地マウンドにも順応。対外試合初登板となる8日のオープン戦・ヤクルト戦(マツダ)に向け、仕上がりは順調だ。

 充実感を漂わせながら、黒田がマウンドを降りた。2度目のシート打撃登板は“完全投球”だ。巧みに球を動かして凡打の山を築く。持ち味を発揮し、内容も伴った投球に、手応えを感じていた。

 「野手が守っていないから分かりにくいところもあったけど、凡打のさせ方が良かった。自分の中では、まずまずだった」

 「侍ジャパン入り」した2人を手玉に取った。10、11日に東京ドームで行われる欧州代表との強化試合に選ばれた菊池と丸だ。菊池とは3度対戦。ツーシームで右飛に打ち取るなど、バットの芯をことごとく外した。丸もツーシームで追い込み、最後は内角に切れ込むカットボールで遊ゴロだ。菊池は「アメリカのボールだったら、もっと動くんだろうなと思った。やっかい」と絶賛した。

 沖縄キャンプ中の2月28日、シート打撃に初登板したときは打者12人に投げ、安打性は2本、1四球だった。この日は当初、二回の予定だったが、29球で打ち取ったため1回をプラス。打者9人に計38球を投げ、安打性の当たりはゼロだった。「(ツーシームが)安定しているので、それを軸に投げた。自分の持っている投球ができた」。アメリカで培ったゴロを打たす投球術がさえ渡り、付け入る隙を与えなかった。

 初めて上がったマツダスタジアムのマウンドは「こんなものなのかなと思った。感触、雰囲気、試合に入る前の感覚をつかめて良かった」と白い歯をこぼした。メジャーでは、日本よりも硬いと言われるマウンドにしっかりと適応し、結果を残し続けた。8年ぶりの日本復帰となるが「不安はない」と畝投手コーチ。その豊富な経験値は大きな武器となっている。

 8日のオープン戦・ヤクルト戦(マツダ)で、対外試合に初登板する。「順調に来ている。自分のことより、打者を相手にしたピッチングをしないといけない。試合をつくる感覚を取り戻していきたい」。開幕を見据え、いよいよ突入する本番モード。黒田がまた1つ、ギアを上げる。

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