岩見「ダメなら終わり」進退懸け挑む
広島・岩見優輝投手(28)が28日、キャンプインを前に悲壮な覚悟を口にした。プロ5年目。昨季は1軍登板なく、進退を懸けて挑むシーズン。開幕1軍へ「ダメなら終わり。それぐらいの気持ち」と意気込んだ。
悩み、苦しんだ1年が過ぎ、どこかスッキリした表情だった。日南先乗り自主トレ4日目。キャッチボールでは1球、1球、動作を確かめるように投げた。過去4年で1軍登板は11試合。オフには背番号も「46」に変わった。
「昨年で終わりかと思っていたので、野球ができて幸せだと思う。僕の場合はこの中でも一番下のスタート。もう一度、野球が好きなんだという気持ちで、投げていきたい」
今月25日に婚姻届を提出。守るべき人もできた。独特のフォームから繰り出す直球が魅力。左腕の利点を生かして、厳しいリリーフ争いを勝ち抜く決意だ。「良くも悪くも野球人生の大きな1年になる。失うものはない。自信を持って投げたい」と岩見。逆境を力に変え、生き残りを誓う。
