広島・永川勝浩投手（３４）が１５日、大リーグから復帰する黒田博樹投手（３９）の“凱旋勝利アシスト”を目標に掲げた。この日から廿日市市の大野練習場で始まった合同自主トレに参加。守護神復帰へ闘志を燃やした。

　胸が高鳴る。トレーニング、ノックなどで汗を流した永川は「順調です。少しずつ上げていきたい」と、好調をアピール。今オフは広島で納得のいく自主トレを進めてきた。

　今季から黒田と再び同僚になることが、モチベーションになっている。黒田とはメジャー移籍後の０８年以降も毎年顔を合わせ、交流を続けてきた間柄。「野球への真摯（しんし）な姿勢は見習いたい」と敬意を抱く。

　思い描くのは昔のような黒田との必勝リレーだ。現時点では永川自身のポジションは確約されていないが、「黒田さんの勝ちを消さないよう、あの人の後ろを投げられるポジションに就きたい」と熱い思いを口にした。

　黒田が大リーグに挑戦する前年の０７年には守護神として４勝７敗３１セーブをマークした永川。「そのポジションを目指していく。若手より内容のあるボールを投げ、結果を出すことに尽きる」。球団最多１６５セーブのベテランが輝きを取り戻し、黒田ともに悲願に臨む。