野村悪夢8失点で鯉連敗…2軍降格も

 「阪神8-4広島」(30日、甲子園)

 広島・野村祐輔投手(24)が3回10安打8失点でKOされ、2敗目(3勝)を喫した。1試合8失点、二回の1イニング7失点はともに自己ワーストで、3回降板は自己最短タイ。不調が続く右腕に対し、首脳陣は2軍降格の可能性を示唆した。チームは今季2度目の連敗で、6カードぶりの負け越し。2位阪神にゲーム差なしに迫られた。

 顔色を失った。野村は本塁に背を向け、立ち尽くした。二回。4点を奪われ2死一、三塁。ゴメスに真ん中の甘い変化球を打たれ、バックスクリーン左への特大3ランとされた。自己ワースト、1イニング7失点を喫した。

 味方が3点差に迫った直後の三回にも、2死一塁から藤浪、上本に連打を浴び8点目を献上。反撃ムードに水を差し、表情を曇らせた。四回の攻撃で代打を送られた。

 1試合8失点も自己ワースト。12年9月4日・中日戦(ナゴド)以来、自己最短タイ3回降板に「力負けした」とうなだれた。今季3勝2敗、防御率6・84。3試合連続で不本意な投球が続く。

 2軍降格が浮上した。野村監督は「気をつけて話さんといかん」と、冷静さを保とうとしながらも「(二回の)7点はどうしようもない。同じことを繰り返している。責任回数(5回)は投げないと」と怒った。次回については「分からない。2軍の投手が良ければ、比較になる。投手コーチと話し合う」と言及。2軍の福井、今井らとの入れ替えが選択肢に上がってきた。

 試合後の右腕の目はうつろ。「次も任せてもらえるなら頑張りますけど…」と、帰りのバスに乗り込んだ。

 投球後に体が一塁方向に流れる悪癖矯正に取り組んできた。直球は約5キロ増の140キロ前後と成果はあった。しかし生命線の制球が甘く、阪神打線に捉えられた。

 右腕は先日、「体は悪くない。表現の仕方の問題」と自己分析した。打たせて取る持ち味と、力でねじ伏せる理想。現実との間で揺れ動いているようだ。28日夜には大瀬良と一岡を食事に連れて行くなど、先輩の自覚は十分。ただ、最優先されるのは結果だ。

 2位阪神にゲーム差なしに迫られたカープ。4月11日から守る首位陥落の危機。最初の正念場を迎えた。

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