大瀬良 自然体でバレにリベンジだ!
バレンティン斬りでリベンジとプロ2勝目を狙う。広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が21日、先発予定の24日・ヤクルト戦(神宮)での好投を誓った。プロ初登板初先発となった2日(マツダ)の試合ではプロ初被弾を許した主砲対策がカギ。意識しすぎず、自然体で封じるつもりだ。
やるべきことは分かっている。16日・阪神戦(マツダ)でのプロ初勝利から5日。大瀬良は前戦に続くプロ2勝目に向け「石原さんのミット目がけて投げるだけ。自分の投球をするだけです」と、言葉に力を込めた。
この日は都内で指名練習に参加。野村を相手にキャッチボール、チューブトレーニング、ランニングなどで汗を流した。次回先発は24日・ヤクルト戦(神宮)が確実視される。マツダスタジアムでプロ初登板初先発した2日は、7回2失点と好投したものの、自身に勝ち負けは付かなかった。六回、バレンティンに浴びた同点2ランが痛恨だった。
バレンティンはここまでリーグトップの11本塁打。山内投手コーチは「昨年後半の勢いが既にある。走者を置かないで対戦すること。いかに早く追い込むか。そこからボール球を振らせたい」と、警戒心を口にした。
リベンジの機会が到来した大瀬良。ただ、当の本人は「まだプロで4試合目(の先発)。データとかはあれこれ考えない。意識し過ぎることはしない」とサラリ。直球を被弾したことは「最後は外にボール1つ、2つ分甘く入った。シュート回転にもなった」と反省材料に生かすつもりだが、あくまでヤクルト打線全員が相手。バレンティンを特別視せず、結果として2勝目を挙げられればいいと、自然体を強調した。
プロでは初の神宮マウンド。九州共立大3年時の6月、全日本大学選手権以来だ。当時は準決勝で早大に2‐3で敗退、9回3失点の力投も報われなかった。それでも準々決勝では創価大の小川(現ヤクルト)に投げ勝ち、2‐0の完封劇。大きな自信を得たマウンドだった。
チームは連勝が4で止まり、仕切り直しとなる3連戦。黄金右腕は「全体を通して粘り強く投げたい」と誓った。
