ドラ2九里2勝 ピンチK斬りで吠えた

 「DeNA1‐7広島」(19日、横浜)

 自分に言い聞かせ続けた。「(前回は)粘れず打たれた。悔しさをぶつける」。広島ドラフト2位・九里(亜大)が、110球の粘投。赤く染まった鯉党の声援を背に、気持ちを切らさず踏ん張った。

 要所を締めた。1‐0の初回、中村に同点適時打を浴びた。その後は追加点を許さない。1‐1の三回無死一、二塁では井手、中村を連続三振。2死満塁後もバルディリスを空振り三振に斬った。

 本調子ではなかった。持ち味の制球が乱れた。だが崩れない。「粘るだけ」と右腕を振り続けた。「リズムが悪かったし、いい内容ではなかった。でも粘ることはできた」。6回を5安打8奪三振1失点で2勝目をゲットだ。

 リベンジに燃えていた。前回登板の15日・阪神戦(マツダ)はリリーフで2回を5安打3失点。藤浪にプロ初本塁打も浴びた。「自分の投球ができなかった」。映像で自分の投球をチェックし反省。そして「打たれた悔しさを忘れず、次は粘る」と強い気持ちでこの日を迎えた。

 プロ初勝利を挙げた3月29日・中日戦(ナゴヤドーム)以来の先発。野村監督は「間隔をあけ、悪いことをした。悪いなりに頑張ってくれた」とルーキーをたたえた。「次も勝利に貢献したい」。満足できる内容ではなかった。それでも白星を手にした。勝ち星を力に変え、チームのためにマウンドに立つ。

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