一岡つかんだ!プロ初の開幕1軍
広島・一岡竜司投手(23)が26日、ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)=九州共立大=の新人王獲得へバックアップを約束した。。巨人にFA移籍した大竹寛投手(30)の人的補償で入団した新天地で、プロ3年目で初の開幕1軍。自身も新人王の資格を有しているが、大瀬良に勝ち星をつけるために、右腕を振る心意気だ。
はにかみながら、一岡が喜んだ。「目標の1つだったので良かった。次は1勝、1ホールドを目指したい」。新天地で自身初の開幕1軍をつかんだ。
プロ3年目右腕。昨年までの1軍通算投球回数は15回1/3で、新人王の資格(入団5年目未満。通算投球回数30回未満)を有している。それでも「新人王は(背番号)14番に取らせられればいい。自分はスーパーサブになります」と、大瀬良のバックアップを誓った。
首脳陣の構想では、勝利の方程式の一員となる。最速150キロの直球に加えて2種類のフォーク、そして今年からカットボールを磨き「空振りが取れるようになった」と手応えは十分。オープン戦は7試合に登板、防御率2・70の成績を残した。
山内投手コーチは「カープに少ないパワーピッチングができる」と評価。抑えのミコライオにつなぐ働きを、期待している。
人見知りで控えめな性格と、自己分析する一岡。ドラフト1位右腕の新人王獲得を口にするのも、周囲が納得する好青年だ。
「マウンドに立ったら地に足をつけて、自分の投球をしたい」。視線は真っすぐ、開幕を見据えていた。
