大瀬良4失点もOK!打たれても収穫

 「練習試合、広島2-5KIA」(28日、コザしんきん)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が2月28日、韓国・KIAとの練習試合に先発した。対外試合2試合目の登板は、3回4安打4失点と打ち込まれた。それでも「打たれるのも勉強」と前向き。全ての経験を糧に、開幕へ向け調整を進める。

 帽子を取り、左手で額の汗をぬぐった。二回に一挙4点を失った。ベンチ前でナインに出迎えられた大瀬良は、苦笑いしながら「すいません」とつぶやいた。

 一回は三者凡退と、上々のスタートを切った。しかし二回、落とし穴にはまった。1死から四球などで一、三塁のピンチ。2死まではこぎ着けたが、その後に3連続で適時打を浴び、4点を失った。「1つの四球が命取りになると思った」と反省した。

 適時打は、いずれも2ストライクをとった後。KIAは、大瀬良が直球主体の投手と分析して、真っすぐを狙ってきた。それでも直球で勝負した。「詰まらせてやろうとか変な欲が出てしまった。打たれて『何くそ』という気持ちもあった」。武器の直球で、ねじ伏せたいという欲に支配され、本来の冷静さを欠いた。それが大量失点の原因だった。

 三回は平常心を取り戻し、わずか9球で三者凡退。2度目の対外試合登板は、3回4安打4失点だった。「初回と三回は良かった。二回は変に力んだ。(全体的に)30~40点くらいのでき」と納得はしていない。しかし野村監督は「打たれた理由は分かっているはず。(今後に向け)良い準備をしてくれるでしょう」と問題視しなかった。

 この日は最速149キロをマーク。「全体的に腕を振って投げられたところは良かった」。さらに26日の練習でマエケンから教えてもらったスプリットも、1球だけ試した。

 前田、バリントン、野村の3本柱に続き、4番手として開幕ローテ入りが確定的だ。それでもまだ1年目。「抑えるのも勉強だし、打たれるのも勉強。収穫はあった」。その体で感じ取った全てを生かしながら、一歩一歩着実に成長する。

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